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マンションの電気設備、点検・更新頻度は?浸水から守る対策も

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マンションの電気設備、点検・更新頻度は?浸水から守る対策も



マンションの電気設備、点検・更新頻度は?浸水から守る対策も

マンションの電気設備を維持するには、定期的な点検や更新が必要です。点検や更新の頻度はマンションの規模や電気設備の種類で異なるため、各マンションの保安規定によって決められています。点検業務は専門の業者へ依頼するのが一般的です。マンションの安全性を確保するためにも、必ず保安規定に沿った点検・更新を行いましょう。今回は、マンションにおける電気設備の仕組みや点検・更新の頻度、各電気設備の耐用年数、浸水対策などについて解説します。







マンションの電気設備の仕組み

マンションの電気設備の仕組みは、マンション全体で使用する電力量によって低圧電力と高圧電力に分かれます。それぞれ、どのような仕組みで各戸へ電気を共有しているのでしょうか。


低圧電力の場合

低圧電力とは、マンション全体の電力総量が原則として50キロワット未満の小規模マンションで行われている受電方法です。電柱から1本または2本のケーブルで電気を引き込みます。電柱には柱上変圧器が設置されており、そこで家庭で使用可能な低圧電力に変圧される仕組みです。引き込まれた電力は電灯用の幹線から引込開閉器盤を通って共用部や各戸へ電力を供給します。


高圧電力の場合

高圧電力とは、電力総量が50キロワット以上になる比較的大規模なマンションで行われている受電方法です。高圧電力の場合は、マンションの敷地内に電力会社が管理する借室電気室などが設置されます。借室電気室には電力会社所有の受変電設備が設置されており、そこで高圧から低圧へ変圧され、引込開閉器盤を通って各戸へ電力が供給される仕組みです。

マンションの規模によっては、借室電気室の代わりによりコンパクトなパットマウントや集合住宅用変圧器、屋外キュービクルなどの受変電設備が設置されることもあります。

「高圧 一括 受電」への記事はこちら







マンション電気設備の点検・更新頻度

マンションの電気設備は、電気事業法で定められた法定点検の基準に従って、点検を行わなければなりません。また、古くなった設備は更新が必要です。ここでは、電気設備の点検や更新の頻度について解説します。


点検・更新頻度はどのくらい?

電気設備の点検・更新頻度は、電気設備の種類によって異なります。点検には、事業者が作成した保安規定に従って行われる任意点検と、国が法律で定めた法定点検があります。点検や更新の頻度は保安規定によって異なりますが、おおむね20~40年くらいで更新が必要です。点検や更新を怠ると、停電や事故にもつながりかねません。マンションの価値低下にもなる可能性があるため、点検や更新の時期を見逃さないようにしましょう。


管理組合の責任範囲は?

電気設備の管理については、電力会社と管理組合、それぞれの責任を分ける責任分界点があります。自家用電気設備はマンションの管理組合による自主保安が原則です。具体的な責任範囲については、電力会社との契約時に協議により決められます。ただし、架空配電線の場合は構内にある1号柱、地中配電線の場合は高圧キャビネットと構内配線の接続点が境界になることが一般的です。


借室電気室の管理

借室電気室は中規模以上のマンションに設けられていることがあります。設置場所はマンションの敷地内になりますが、電気の供給を受ける側から無償で提供されるのが一般的です。一般用電気工作物に該当する場合は、電力会社が保安責任を負います。そのため、一般的に電力会社の係員以外は立ち入ることができません。マンションの管理人や住人であっても、係員の立ち会いなしでの入室は禁止されています。

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主な電気設備の点検・交換頻度の目安

マンションにはさまざまな電気設備が設置されています。ここでは、主な電気設備の点検や交換頻度の目安について解説します。

  • キュービクル

キュービクルとは、高圧で受電した電気を変圧して配電する受電設備が収められた箱型の設備のことです。キュービクルの内部には高圧遮断機や変圧器、変圧遮断機などが収められています。簡易点検が月に1回、大規模な保安点検が年に1回行われます。交換頻度は20~30年程度が目安です。

  • 変圧器

変圧器とは、高圧電力を変圧するための機器です。高圧契約のマンションでは、変圧器で低圧に変換することで、各戸へ電力を供給しています。変圧器の点検は、点検項目によって6カ月~1年くらいの頻度で行われます。25~30年程度が交換の目安です。

  • 高圧引込ケーブル

高圧引込ケーブルとは、引込口からマンション内に設置されたキュービクルへ接続するためのケーブルのことです。屋外に設置されている場合は15~20年、屋内なら20~30年が交換の目安になります。点検頻度は1年に1回です。

  • 高圧真空遮断器

高圧真空遮断器とは、高圧設備で過電流や漏電などの異常があった場合に、電気を遮断するための機器のことです。交換の目安は20年以上となります。注油は1~3年ごと、グリース交換が6年ごとに必要です。普通点検は3年に1回、細密点検は6年に1回が目安です。

  • 高圧カットアウト

高圧カットアウトとは、変圧器を保護するために一次側に設置されている機器のことです。高圧カットアウトに内蔵されている高圧限流ヒューズは屋外用15年、屋内用10年が交換の目安になります。

マンションには、このほかにも引込開閉器盤や配電盤、分電盤、高圧負荷開閉器、高圧気中開閉器など、さまざまな電気設備があります。点検や交換の頻度を確認し、適切に実施しましょう。







マンション電気設備の浸水対策

近年、大雨や洪水により住宅が被害を受けるケースも多く見られるようになりました。過去に浸水被害がなかった地域でも浸水が起こることがあります。万一、マンションが浸水被害に遭ったら、電気設備にも影響するかもしれません。そのため、電気設備の浸水対策をしておくことが重要です。


電気設備の浸水リスク

電気設備が浸水すると停電が発生し、共用部や各戸、給水設備などに影響が出るおそれがあります。特に浸水リスクが高いのが、1階や地下に設置されている設備です。浸水による電気設備の復旧には、多くの時間を要します。まず排水作業から行い、電気設備の清掃や調査・点検、交換などが行われます。完全に復旧するまで1週間から数カ月かかることもあります。


電子設備の浸水対策

自家用電気設備はマンション側が管理することになっているため、浸水対策もマンション側で行わなければなりません。まずはハザードマップで浸水のリスクがどの程度あるのか確認しましょう。浸水リスクを把握したうえで、具体的な浸水対策を練ることが大切です。マンションでは、主に次のような浸水対策が挙げられます。

  • 電気設備を高い位置へ設置する
  • 耐水性の高い設備へ更新する
  • 止水板、防水・防潮扉の設置

新しくマンションを建設する場合は、キュービクルや非常用発電設備などを上階や屋上へ設置すると、浸水被害を防止できます。既存設備は架台や土台などでかさ上げする方法もあります。換気扇や通気口などから水が浸入する可能性もあるので、必要に応じて止水処置も行いましょう。







快適で安全な暮らしを守るためにも、電気設備の定期的な点検・更新を

マンションの快適で安全な暮らしを守るためには、電気設備の点検や更新が欠かせません。そのため、マンションオーナーや管理組合は各電気設備の点検や更新の頻度を把握しておくことが大切です。また、洪水による浸水などの災害から電気設備を守る対策も考えておく必要があります。定期的な点検や災害対策を行うことで、住民が安心して暮らせるマンション経営を行いましょう。