おこづかいで始められる不動産投資!上場企業5社クラウドファンディングを比較
(画像=smolaw11/stock.adobe.com)

資産運用の新しいスタイルとして「不動産投資クラウドファンディング(CF)」が広がっています。一般的な不動産投資と比べたときのメリットは「投資金額の少なさ(1口1万円など)」「物件探しの手間がかからない」といった手軽さです。本記事では、上場企業5社が提供する不動産投資クラウドファンディングを比較します。

不動産投資クラウドファンディング1:「RENOSY ASSET クラウドファンディング」(運営企業:株式会社GA technologies <3491>)

運営する株式会社GA technologies <3491> はどんな会社?

株式会社GA technologies <3491>(ジーエーテクノロジーズ)は、AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)などを積極活用する不動産業界の先進企業として有名です。2013年の創業からわずか約5年半で東証マザーズ上場を果たし、その後も躍進し続けています。2020年10月期の売上高は、約630億7,000万円、経常利益が約16億5,400万円でした。同社ではビジネスの核として不動産テック総合ブランド「RENOSY(リノシー)」を展開中です。

賃貸仲介・売買・リノベーション・投資など幅広い不動産領域をカバーしています。最近では、自社の枠組みを超え不動産業界全体のDXを進めるプロダクト開発・提供を行っています。

「RENOSY ASSET クラウドファンディング」の特徴は?

「RENOSY ASSET(リノシーアセット)クラウドファンディング」は同社の得意ジャンルとなる、東京都心の中古マンションに特化したファンドで、競合他社に対するアドバンテージは株式会社GA technologiesが追求してきたAI分析を参考にしながら、専門チームが運用物件を厳選しているところです。なお「RENOSY ASSET クラウドファンディング」は、キャピタル重視型ファンドです。

これは家賃収入による運用益に加えて、物件売却で得る売却益も配当として受け取れるものです。2021年1月の段階で計22のファンドを組成し、出資金の累計応募金額は27億円を突破しています。1口の出資金は1万円から(最大口数100口まで)申し込み可能です。

RENOSY ASSET クラウドファンディングの概要
運用物件のカテゴリ中古マンション
運用エリア東京23区
ファンド数22
運用期間3ヵ月
予定分配率4~8%

※2021年1月15日時点の内容(ファンド数は運用終了・募集中を含む)

不動産投資クラウドファンディング2:Rimple(運営会社:プロパティエージェント株式会社 <3464>)

運営するプロパティエージェント株式会社 <3491> はどんな会社?

プロパティエージェント株式会社 <3464> は、2020年3月期時点で17期連続増収・増益を実現している東証1部上場のマンションデベロッパーです。賃貸管理も事業の柱で、3,000戸以上の物件(2020年上期)を扱っています。2020年3月期の売上高は約226億7,483万円です。同社の主な事業として、東京23区と横浜エリアを中心に居住用・投資用のマンション/アパートブランド「クレイシア」シリーズの開発・販売があります。

新築物件に加えて、2021年3月期からは投資用中古物件の取り扱いもスタートし堅調に推移しています。

不動産投資クラウドファンディング「Rimple」の特徴は?

プロパティエージェント株式会社の「Rimple(リンプル)」は、同社のマンション・アパートの開発管理ノウハウを活かした不動産投資クラウドファンディングです。Rimpleの累計登録ユーザー数は、2020年の2~8月の半年で1万人から10万人以上に急増しました。同年10月末時点で累計13万5,000人の会員を獲得しています。

計10のファンドを組成し、総計25億4,000万円の累計出資応募金額を実現しています。

Rimpleの概要
運用物件のカテゴリマンション、アパート
運用エリア東京23区
ファンド数10
運用期間6ヵ月または12ヵ月
予定分配率4~10%

※2021年1月15日時点の内容(ファンド数は運用終了・募集中を含む)

不動産投資クラウドファンディング3:「Jointo α」(運営会社:穴吹興産株式会社 <8928>)

運営する穴吹興産株式会社 <8928> はどんな会社?

穴吹興産株式会社 <8928> は、「アルファ」ブランドのマンションを軸とした1964年創業の歴史ある東証1部上場の総合不動産会社です。事業内容は多岐にわたり、主力となる分譲マンションの開発・販売のほか不動産の仲介、戸建事業、中古再販などを手がけています。2020年6月期の売上高は約953億7,800万円、経常利益は約56億2,000万円でした。

同社は、特に四国のマンション分譲でトップクラスのシェアを占めるデベロッパーとして知られていますが、首都圏でのマンション開発にも力を入れています。不動産事業以外にも人材派遣業や介護施設ホテルの運営なども展開しているのが特徴です。

不動産投資クラウドファンディング「Jointo α」の特徴は?

穴吹興産株式会社の不動産クラウドファンディング「Jointo α(ジョイントアルファ)」では、2021年1月時点で計12のファンドを組成しています。ここまで紹介してきた「RENOSY ASSET」や「Rimple」との違いは、これらの不動産投資クラウドファンディングが運用する物件が東京都内中心なのに対し「Jointo α」は全国各地の物件が対象であることです。

また「Jointo α」の運用期間は6ヵ月または12ヵ月となっています。多くの不動産クラウドファンディングの最低投資額は1万円からが目立ちますが、1口10万円からの設定です。

Jointo α概要
運用物件のカテゴリマンション、商業施設
運用エリア全国
四国、九州、東京、大阪、京都、北海道など
ファンド数12
運用期間6ヵ月または12ヵ月
予定分配率3.2~5%

※2021年1月15日時点の内容(ファンド数は運用終了・募集中を含む)

不動産投資クラウドファンディング4:TREC FUNDING(トーセイ株式会社 <8923>)

運営するトーセイ株式会社 <8923> はどんな会社?

トーセイ株式会社 <8923> は、東京エリアを中心に展開する東証1部上場の総合不動産会社です。2020年11月期の売上高は約639億3,900万円、営業利益が約64億2,700万円でした。事業の柱は6つあり不動産の流動化・開発・賃貸・ファンドコンサルティング・ホテル・管理などを手がけています。

このうち不動産開発の事業では、オフィスビル・商業施設・分譲マンション・戸建てなど幅広い領域をカバー。新築開発と中古再生の両方を行っています。

不動産投資クラウドファンディング「TREC FUNDING」の特徴は?

トーセイ株式会社の不動産投資クラウドファンディング「TREC FUNDING」では、2021年1月現在で2つのファンドを組成しています。ファンド数は今後増えていくと考えられますが、トーセイ株式会社では投資対象物件を1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の事業用または中小規模の不動産と発表しています。

運用期間は1~3年、最低投資額は10万円からに設定するなど前出の「Jointo α」と同様、まとまった額をある程度長い期間運用したい投資家向けの不動産クラウドファンディングといえるでしょう。

TREC FUNDINGの概要
運用物件のカテゴリマンション
運用エリア東京
ファンド数2
運用期間1~3年
予定分配率5.22~7%

※2021年1月15日時点の内容(ファンド数は運用終了・募集中を含む)

不動産投資クラウドファンディング5: i-bond (運営会社:株式会社マリオン <3494>)

運営する株式会社マリオン <3494> はどんな会社?

株式会社マリオン <3494> は1986年の設立以来、連続黒字経営を続ける不動産会社で、2020年9月期の売上37億6,900万円のジャスダック上場企業です。主な事業の柱は、マンションの賃貸業、個人投資家向けの証券化商品の提供、物件管理の請負業などで、同社が扱う不動産証券化商品は以下の3種類となっています。

・マリオンボンド:1口100万円から投資が可能
・サラリーマンボンド:1口10万円からの投資が可能
・i-Bond(アイ・ボンド):1口1万円からの投資が可能

これらを総計した販売累計額は130億円(※)を突破しています。
※2021年1月時点の公式サイトでの公表額

不動産投資クラウドファンディング「i-bond」の特徴は?

株式会社マリオンの提供している3つの不動産証券化商品は、いずれも不動産投資クラウドファンディングのカテゴリに入ると考えられます。ここでは最も手軽に投資できる「i-bond」にフォーカスしてみましょう。ここまでご紹介してきた競合4社の不動産投資クラウドファンディングは、1物件の賃料や売却益をファンド化したものが中心でした。

しかし「i-bond」では、複数の不動産を対象にしている点が異なります。また他の不動産投資クラウドファンディングは、運用期間が月単位や年単位などに設定されていましたが「i-bond」の場合、無期限で自由に運用期間を設定することが可能です。

i-bond概要
運用物件のカテゴリマンション、オフィスビル、商業施設、ホテル、ヘルスケアなど複数
運用エリア首都圏・政令都市:目安70~100%
中核市:目安0~30%
ファンド数
運用期間無期限
予定分配率1.5%

※2021年1月15日時点の内容(ファンド数は運用終了・募集中を含む)

未上場企業の不動産投資クラウドファンディングもある

ここでは、上場会社が運営する不動産投資クラウドファンディングを紹介しました。他にも未上場企業の不動産投資クラウドファンディングも多数あります。未上場企業のファンドを選ぶときもここで見てきたように、運営企業の競合他社へのアドバンテージや信頼性を確認することが大切です。できるだけ直近の業績や財務内容を確認したうえで投資をすることが理想といえます。

情報公開が不十分な企業や財務内容の信頼性がない企業の不動産投資クラウドファンディングに対しては、投資を見合わせるのが無難です。

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