温室効果ガスを削減するには 排出量世界ランキングの真実
(画像=Renergy Online 編集部)
武井利明
武井利明
住宅メーカーに約20年営業職で勤務。現在は住宅関係をはじめ不動産投資、太陽光発電、環境問題、SDGs、脱炭素など幅広いテーマを執筆するライターとして活動。また人気動画サイトの台本作成も手がける。丁寧にリサーチを行い、複雑な話題を正確にわかりやすく伝える文章を得意としている。

温室効果ガス削減は多くの国で取り組まれている課題ですが、温室効果ガスそのものがどの国から多く排出されているか知る機会は少ないと思います。その実態を知ることは、温室効果ガス削減の一つの手がかりになります。

目次

  1. 各国の温室効果ガス削減の目標と現状
    1. 日本
    2. イギリス
    3. アメリカ
    4. フランス
    5. ドイツ
  2. 温室効果ガスの種類
  3. 二酸化炭素排出量世界ランキング
  4. 国民1人あたりでは顔ぶれが変わる
  5. 産油国の二酸化炭素排出問題
  6. 温室効果ガス削減へ日本の責任は大きい
  7. 温室効果ガスを日本が削減するために
    1. 省エネルギー化
    2. エネルギーの低炭素化
  8. 温室効果ガス削減には再生エネルギーが有効
  9. 「温室効果ガスの排出量世界ランキング」に関するよくある質問
    1. Q.各国の温室効果ガス削減の目標と現状は?
    2. Q.温室効果ガスの種類はどのようなものがありますか?
    3. Q.二酸化炭素排出量世界ランキングはどのようになっていますか?

各国の温室効果ガス削減の目標と現状

2015年に多国間で合意された気候変動抑制に関するパリ協定では、地球温暖化を防ぐための温室効果ガス削減目標を各国が定めています。

日本

日本は2030年度までに、2013年度比で26%の温室効果ガス削減を目標にしています。これに対し2016年時点で7%が削減され、目標ラインとほぼ同水準で実施されています。

イギリス

イギリスは2030年までに、1990年比で57%の温室効果ガス削減が目標です。これに対し2016年時点で41%の削減実績となっており、目標ラインと同じ水準で実施されています。

アメリカ

アメリカは2025年までに、2005年比で26〜28%の温室効果ガス削減が目標です。これに対し2016年時点で12%の削減実績となっており、目標ラインにはやや追いついていない状況です。

フランス

フランスは2030年までに、1990年比で40%の温室効果ガス削減を目標に掲げています。これに対し2016年時点で18%の削減実績となっており、目標ラインからかなり遅れている状況です。

ドイツ

ドイツは2030年までに、1990年比で55%の温室効果ガス削減の目標になっています。これに対し2016年時点で27%の削減が実行されており、目標ラインからわずかに遅れている状況です。

温室効果ガスの種類

温室効果ガスにはいくつかの種類があり、主には二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどがあります。人間活動を起因とした温室効果ガスの総排出量の内訳は、石油燃料由来の二酸化炭素が65.2%と非常に高い割合を占めています。

他の温室効果ガスではメタンが15.8%、一酸化二窒素が6.2%、フロン類などが2.0%で、いかに二酸化炭素が多いかがわかります。この二酸化炭素をどれくらい削減できるかが、地球温暖化を防ぐカギとなるでしょう。

二酸化炭素排出量世界ランキング

各国の1人当たりの二酸化炭素排出量と、その排出割合は次のようになっています。