【徹底比較】将来スタンダードになるのは鉛蓄電池?リチウムイオン電池?
(画像=Renergy Online 編集部)
本間貴志
本間貴志
ビジネス書・実用書専門の「アスラン編集スタジオ」の編集ライターを経てフリー。2015年より秋田県に移住、テレワークによる柔軟な働き方を実践中。

蓄電池は、太陽光発電や電気自動車(EV)など、成長が見込まれる分野に大きな影響を与える技術です。2020年時点の蓄電池市場では「鉛蓄電池」と「リチウムイオン電池」が広く利用されていますが、将来的にスタンダードになるのはどちらでしょうか。徹底比較します。

目次

  1. 蓄電池の進化が重要なのは、再エネとEVの分野
    1. 「太陽光発電」で蓄電池が重要な理由
    2. 「電気自動車(EV)」に蓄電池が重要な理由
  2. 鉛蓄電池とリチウムイオン電池のメリット・デメリット
  3. 太陽光発電では、リチウムイオン電池と鉛蓄電池が混在
  4. これから先、蓄電池市場で考えられる3つのシナリオ
    1. シナリオ1:電力貯蔵用は鉛電池、EVはリチウムイオン電池が主流
    2. シナリオ2:リチウムイオン電池がEVと電力貯蔵用の両方で主流
    3. シナリオ3:新たな技術「ナトリウムイオン電池」が台頭
  5. 古河電池でリチウムイオン電池事業を承継する計画も
  6. 「鉛蓄電池」と「リチウムイオン電池」に関するよくある質問
    1. Q.蓄電池とはなんでしょうか?
    2. Q.「太陽光発電」で蓄電池が重要な理由は?
    3. Q.「電気自動車(EV)」に蓄電池が重要な理由

蓄電池の進化が重要なのは、再エネとEVの分野

蓄電池とは、充電して電気を貯めれば繰り返し使える電池のことです。身近なものだとスマホのバッテリーやモバイルバッテリーなども蓄電池の一種といえるでしょう。蓄電池の技術革新は著しく、性能アップやコンパクト化、コストダウンが進んでいますが、大きな恩恵を受けるのは「再生可能エネルギー電源(太陽光発電)」と「電気自動車(EV)」の分野です。

「太陽光発電」で蓄電池が重要な理由

太陽光発電の普及をさらに拡大するには、高性能かつローコストの電力貯蔵用の蓄電池が必須です。蓄電池が進化することで太陽光発電の利便性や自由度が高まります。しかし太陽光発電は、天候によって発電量が左右されやすい傾向です。太陽光発電設備に電力貯蔵用の蓄電池を併用することで、需要以上の発電をしたときに電気をためておくことができます。

また、ピークシフトができたり停電が発生したときの非常用電源として使うことも可能です。これによりFIT(固定価格買取制度)期間後の太陽光発電の可能性も大きく広がるでしょう。

「電気自動車(EV)」に蓄電池が重要な理由

電気自動車の性能は、蓄電池が生命線といっても過言ではありません。蓄電池によりたくさんの電気をためられることで航続距離が大幅に伸びます。例えば電気自動車・日産リーフの蓄電池は、2010年段階で24の容量で航続距離は200kmでした。2019年段階では、62kWhまで容量が増え航続距離も570kmまで伸びています(いずれも@JC08の場合)。