セブン-イレブン、スタバなど企業の紙ストロー導入が意味するもの
(画像=Renergy Online 編集部)
武井利明
武井利明
住宅メーカーに約20年営業職で勤務。現在は住宅関係をはじめ不動産投資、太陽光発電、環境問題、SDGs、脱炭素など幅広いテーマを執筆するライターとして活動。また人気動画サイトの台本作成も手がける。丁寧にリサーチを行い、複雑な話題を正確にわかりやすく伝える文章を得意としている。

セブン-イレブン・ジャパン株式会社やスターバックスコーヒージャパン株式会社など有名企業では、環境への配慮からプラスチックストローを紙ストローへ切り替えています。しかしその理由をはっきりと理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、紙ストローへの切り替えが進む理由や世界での取り組みについて解説します。

目次

  1. プラスチックストローから紙ストローへ切り替わる理由
    1. マイクロプラスチックによる海の環境汚染
    2. プラスチックストロー廃止は世界的な流れ
  2. 紙ストローへ移行する企業の取り組み
    1. 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
    2. スターバックスコーヒージャパン株式会社
    3. 株式会社すかいらーくホールディングス
  3. 紙ストローが環境にやさしいといわれる理由と課題
    1. 生成分解され環境汚染の心配がない
    2. 使いやすさはプラスチックより劣る
  4. 紙ストロー導入だけでは環境汚染は解決しない
    1. 他のプラスチックゴミも削減する必要がある
  5. ゴミを減らすには再生できるものを使う
  6. 紙ストロー導入に関するよくある質問
    1. Q.プラスチックストローから紙ストローへ切り替わる理由
    2. Q.紙ストローへ移行する企業の取り組み
    3. Q.紙ストローのメリットとデメリット

プラスチックストローから紙ストローへ切り替わる理由

プラスチックストローを紙ストローへ切り替える理由には、どのような理由があるのでしょうか。世界ではストローを含めた使い捨てプラスチック製品の廃止についての流れがあり、紙ストローへの切り替えもその一環です。

マイクロプラスチックによる海の環境汚染

プラスチックストローやレジ袋などのプラスチックゴミが海に流れ込み、海洋生物の体内に入り込んでしまう問題が知られています。そして、プラスチックゴミから生まれる「マイクロプラスチック」がさらに深刻な環境汚染につながることが分かっています。マイクロプラスチックとは、プラスチックゴミが紫外線によって劣化して自然と細かく砕かれ1粒が5ミリメートル以下になったものです。

陸上にあったプラスチックゴミは細かなマイクロプラスチックとなることで雨水とともに川へ流れ、川から海へと流れ込みやすくなります。マイクロプラスチックは、ストローやポリ袋を飲み込めるような大きな海洋生物だけでなく、小さな魚などの体内からも見つかっているのです。プラスチックゴミは、マイクロプラスチックになることでより多くの生物やそれを食する人間にも影響を及ぼすことが懸念されています。

プラスチックストロー廃止は世界的な流れ

2018年に米国カリフォルニア州では、プラスチックストローの提供を禁止する法を成立させています。同州は2015年にレジ袋の無償提供を禁止するなど、環境問題に積極的な州です。他にもシアトル市がプラスチック製のフォーク、ナイフなどストローを含めた使い捨てプラスチック製品の提供を禁止しており米国では法規制の波が生まれています。

EU(欧州連合)では2019年に「使い捨てプラスチック製品の流通を2021年までに禁止する」という法案を採択しました。「環境汚染を防ごうという市民の声に応えた」という欧州委員会の声明からEU全体の世論が使い捨てプラスチック製品を使わない方向に進んでいることが分かるでしょう。欧米では使い捨てプラスチック製品のフォークやナイフ、スプーン、皿なども禁止対象になってきています。

プラスチックストローはあくまでその中の一つということも注目しておきたい点です。

紙ストローへ移行する企業の取り組み

プラスチックストローの提供を廃止し、プラスチックゴミを減らすことは世界的な潮流です。今後もプラスチックストローから紙ストローへ切り替えていく企業は日本でもさらに増えていくでしょう。そこで2020年現在日本における有名企業3社の紙ストロー切り替えに向けた具体的な取り組みを紹介します。