太陽光
(画像=thicha/stock.adobe.com)

老後資金の不安から投資によって「将来の貯金を増やしたい!」というビジネスパーソンが増加傾向です。一般的な投資方法には、株式投資や投資信託、不動産投資などがあります。また、再生可能エネルギーへのシフトチェンジの流れから太陽光発電投資を選ぶ人も少なくありません。これらを比較して「どの選択がベストか」を考えます。

太陽光発電投資でリターンが得られる仕組みとは?

太陽光発電投資は、長期的に安定したリターンを積み重ねていく投資方法です。資産を短期間で何倍、何十倍に増やせるわけではありませんが、時間をかけて着実に貯金を増やしていきやすいといわれています。太陽光発電投資の仕組みは、遊休地などに太陽光パネルなどを設置し発電所から作られた電気を電力会社に売電してリターンを得るというものです。

最大の魅力は、20年間という長期にわたって国があらかじめ決めた価格で電気を買い取ってくれる「固定価格買取制度」があることです。その背景には「再生可能エネルギーを増やさなければならない!」という国の事情があります。

将来の貯金を増やせる選択は?主な投資方法を比較

最近は太陽光発電投資だけではなく、一般のビジネスパーソンも始めやすい投資方法が増えています。コンスタントな利回りが期待できる主な投資方法は以下の通りです。

  • 太陽光発電
  • 定期預金
  • 株式投資
  • 投資信託
  • 不動産投資

これらを比較したときに将来の貯金を一番増やせそうなのはどの投資方法でしょうか。利回り(年間)やリスク、手間などを比較してみましょう。

投資方法年間平均利回りリスク運用の手間
太陽光発電10%前後かからない
定期預金0.002%(※1)かからない
株式投資(配当)2%前後(※2)かかる
投資信託3.62%(※3)かからない
不動産投資4~6%前後(※4)かからない

※1 2020年9月時点のメガバンク定期預金(10年)の金利
※2 日本取引所グループ調べ。東証1部2部、有配企業の2020年1~8月平均
※3 千葉銀行調べ。全世界株式の過去20年平均
※4 日本不動産研究所調べ。2009~2019年の都内新築ワンルームの相場

利回り比較 将来の貯金が増えるのはどれ?

太陽光発電定期預金株式投資投資信託不動産投資
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利回りの比較では、年率10%前後の太陽光発電投資が圧倒的に高い結果となりました。年率2~3%前後の株式投資や投資信託の約3~5倍、不動産投資の2倍程度の利回りとなっています。年率0.002%の定期預金と比較すると5,000倍も上回る差です。定期預金の場合、仮に100万円を10年間預けたとしても利息は約200円(税引き後利息159円)しかありません。

補足ですが上記以外の投資商品には、FX・金投資・仮想通貨などがあります。いずれも値上がり益がリターンの源泉で配当金や家賃などのような定期収入ではありません。そのため「将来の貯金を増やす」という目的にはそぐわないといえます。

運用リスク比較 将来の貯金が増えやすいのはどれ?

太陽光発電定期預金株式投資投資信託不動産投資
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・太陽光発電投資
電気の買取価格を国が20年間保証しているため安定した運営を目指すことができます。固定価格買取制度終了後は収入が下がる可能性は高いものの、電気を使わない世の中になっていない限り収入が持続することが強みです。ただし太陽光パネルなどの設備が破損・故障したり台風や地震などの影響で発電ができなくなったりすれば収入が途絶えてしまいます。そのため製品保証や出力保証などが充実したサービスを選択するのが賢明です。

・定期預金
運用リスクが低い選択です。仮に金融機関が破綻しても元本1,000万円とその利息分は預金保険機構が保護してくれます。

・株式投資
株式投資は一般的にハイリスク・ハイリターンといわれます。そのため、確実に貯金を増やすという目的には不向きです。とくにベンチャー株は値動きが激しく将来の資産が読めません。

・投資信託
分散投資が基本なので、ミドルリスク・ミドルリターン。経済指数と連動するインデックスファンドや全世界の株式・債券などに手広く分散投資する銘柄であればローリスクです。一方、株式重視の銘柄は企業の不祥事や金融危機、自然災害、紛争などに端を発した急落リスクもあります。

・不動産投資
一般的に不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンといわれます。ただし、リスクは立地に大きく左右され、都心のワンルームなど入居者ニーズのある種類を選べば、ローリスク・ローリターンの傾向です。

運用の手間比較 将来の貯金が増えやすいのはどれ?

太陽光発電定期預金株式投資投資信託不動産投資
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※不動産投資は都内新築物件で比較

ここに挙げた投資方法は、株式投資を除いて運用の手間がかからないものばかりです。本業のあるビジネスパーソンでも無理なく長期的に運用していけます。一方、株式投資の場合は長期保有でない限りマーケットの動向に合わせて売り買いしていく必要があります。上述したように今回取り上げていない投資方法には FX、金投資、仮想通貨などもあります。

これらも株式投資と同様、こまめな値動きのチェックが欠かせません。いずれもボラティリティ(変動幅)の大きいハイリスクな投資です。

太陽光発電投資にリスクはあるの?

前項の比較では「利回り」「運用リスク」「手間のかからなさ」など、すべてにおいて太陽光発電投資は高評価でした。この結果を見れば将来の貯金を増やすのに、太陽光発電投資が有効だと言えるでしょう。しかし、世の中にあるすべての投資商品には必ず複数のリスクがあります。太陽光発電投資には、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

悪徳業者もいる

太陽光発電投資は、パネルなどの設備を提供・設置し、それを運用管理してくれる販売会社の存在が必須です。太陽光発電投資の人気に便乗した悪徳業者をパートナーに選ぶと「メンテナンスやパネル交換に想定外のコストがかかる」といったトラブルが起こる可能性があります。

発電量が少ない

太陽光発電投資を始める前は、販売会社から収支シミュレーションを提案されるのが一般的です。しかし運用開始後、思ったように発電できず利回りが低下する可能性もあります。主に「シミュレーションが甘い」「パネルの性能が低い」「パネルの汚れやヒビ」などが原因です。

景観上のトラブルがある

最近では、景観への影響から太陽光発電パネルの設置を規制する条例を作る自治体も増えています。こういったエリアで太陽光発電投資をするなら慎重な計画策定・申請・調整などが必須です。景観条例のない自治体でも周辺住民へのコミュニケーションを怠ると反対運動に発展する可能性もあります。販売会社を通して丁寧な説明をすることでトラブルを回避しやすくなるでしょう。

太陽光発電投資を実際にしたときのイメージは?

最後に太陽光発電投資を選択したときのイメージを紹介しましょう。まず全体の投資額は、発電設備の規模によって異なり例えば千万単位、億円単位など自由に設定できます。投資資金は、一般のビジネスパーソンであればローンを利用し、資産家であればキャッシュ一括で用意するなどが一般的です。ここではローンを利用した場合を想定してみます。

金融機関やオーナーの属性にもよって異なりますが、数千万円までの融資であれば担保や保証人なしでローンを組むことも可能です。金利は、信販系の金融機関であれば2%台~というのが一般的です。メガバンクや地方銀行などであればそれ以下の金利も可能でしょう。毎月の返済額は、売電した収益で相殺していくのが基本的なスキームです。

どれくらいの期間で借入金を完済できるかは、初期費用を現金でどれくらい入れるかによっても異なるでしょう。例えば15年間で借入金を完済した場合、16~20年目までは売電したお金が丸々手元に残ります。固定価格買取制度が終わった21年目以降も設備は残りますので収益を挙げていくことも可能です。

設備の寿命がどれくらいあるかについては、パネルによって違うため販売会社に確認してみましょう。甘い想定ではなくあくまでも平均的に「どれくらい設備が持つか」を確認することが大切です。メンテナンスにかかる費用もしっかり把握したうえで契約を検討しましょう。

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